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川村 英之; 小林 卓也; 古野 朗子; 碓氷 典久*; 蒲地 政文*
no journal, ,
2011年3月に起こった福島第一原子力発電所の事故により海洋へ放出されたCsに関して、海洋拡散シミュレーションを行い、北太平洋におけるCs濃度の長期変動を解析した。海洋中へ直接放出されたCsの放出量は海洋モニタリングデータから見積もり、大気中から海表面への沈着量は大気拡散シミュレーションにより計算した。海洋拡散シミュレーションには、海洋拡散モデル(SEA-GEARN)と3次元変分法データ同化システム(MOVE-NP, MOVE-WNP)を使用した。数値シミュレーションから、北太平洋におけるCs濃度の長期変動が明らかとなり、事故から1年後にはCsの主要な塊は西経170を超えて太平洋の中心部に到達したと示唆された。また、Csは黒潮続流域の中規模渦により効果的に希釈され、事故から1年後には北太平洋のほとんどの海域で、その濃度は事故前のバックグラウンド濃度以下まで低下したと考えられる。